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那須別荘新築した体験談
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56. カギを預ける

カギを預ける
「別荘もそろそろ出来上がりです。今までご苦労さまでした。ところで別荘のカギはどうします?何なら合鍵を一つお預かりしておきましょうか?この前もカギを忘れたと言って電話をしてきたオーナーさんが居ましてね、合鍵を一つお預かりしていたから助かったと感謝されましたよ。まさか自宅までカギを取りに帰ることもできませんからねえ」
工務店や不動産屋さんからそのような話を聞くと、
「そうですかあ。それじゃあ合鍵を一つ預かっておいてもらおうかな。すみませんね、助かります」
などと言ってついついカギを預けてしまうオーナーも多いようです。
が、ちょっと待ったあ!それは危ないですよお!と声を大にして言いたいと思います。いくら建築でお世話になった工務店や不動産屋だからと言って、カギを預けるのには賛成できません。留守の間に勝手に入られ、どう使われているかまったく分からないからです。中には知らない間に貸別荘として運営されていたなんて酷い例もあるのです。

昔、カオリが知り合いの別荘を利用したときにこんなことがありました。車を運転して別荘に到着し、さあ中に入ろうと思ってドアに近づくとカギが開いていました。不審に思い覗いて見ると、おじさんが一人でタバコを吸っていました。
「あの〜・・・」
恐る恐る声を掛けるカオリ。
「はい、何でしょう?」
何か用かという様子で怪訝そうに答えるおじさん。
「いや、別荘に泊まりにきたんですけど・・・」
何故か自信なさげなカオリ。場所を間違えたかな?
「え?そんな筈ないんだけど、おかしいな」
おじさんが慌てて携帯電話でどこかに電話しています。そして
「いやあ、失礼しました」
と言い残し、慌てて出て行きました。
後日、知り合いに確認したところ、不動産屋がお客を案内しようとして勝手に上がりこんでいたらしいとのことでした。そして何とその合鍵は工事のときに使用していた関係でウッドデッキの下に釘が打ち付けてあり、そこに掛けてあったというのです。カオリは呆れてしまいました。何て無用心なのだろうと。しかも、恐らく合鍵はそれだけではなく何個も複製されて各営業マンが持ち歩いていた筈です。一体、いくつの合鍵が存在していたのでしょうか?

これに似た話は、那須では良く聞きます。オーナーが来ていない筈の別荘で強面の人々が大勢集まって集会をしていたとか、不動産屋が勝手にお客を案内していたとか、泥棒が無人の別荘を渡り歩いて豪遊していたとか・・・etc。まったく知らない人達が勝手に別荘に出入りしているなんて、気持ちワルイと思いませんか?それに、カオリに言わせれば本当にお世話になった工務店や不動産屋には、カギを預けないのが最低限のマナーだと思います。何故なら、何か不都合があったときに真っ先に疑われるのは彼らだからです。

カオリの場合、工事の都合で先にカギを付けなければならなかったので、後からシリンダーだけ安全性の高いものに自分で変えることにしました。そうすれば引渡し後もしばらくは職人さんや業者さんが出入りできて便利ですし、後からシリンダーだけ交換してしまえばカギの複製も心配せずに済みます。別荘の場合、防犯面では神経質になり過ぎるくらいでちょうど良いと思います。もし防犯対策を何もしなければ、泥棒に「どうぞ入って下さい、狙い目ですよ」と言っているようなものです。

また、永住の近所の方にカギを預けておくというのも良く聞かれるパターンですが、たくさんの人からカギを預かり、責任感を感じて困っている人も知っています。迷惑なのでそのような行為はやめましょう。もし、どうしてもカギを忘れた時が不安だというのでしたら、きちんとお金を払ってセコムなどの警備会社と契約するのが良いでしょう。何かあった時にはすぐに駆けつけてくれますし、カギを忘れたら貸してもらうこともできます(有料で2000円ほどかかりますが)。

別荘が出来ると嬉しくなって心に隙ができ、つい平気で他人にカギを預けてしまう人もいるようですが、それって「自分達が使っていないときは好きに使っていいですよ」と言っているようなもの(そう受け取られても仕方ないってことです)。くれぐれもカギだけは誰にも渡さないよう気をつけて下さい。安易に人を信用してはいけませんよ〜。

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